『コップの中の暴風雨』
最近、飛行機で日本とアメリカを往復することが多くなった。
帰国するたびに感じるのだが、『コップの中の暴風雨』に日本が見えて仕方が無い。
コップが割れてしまったら仕方が無いのだが、限られた中でどの業界にお邪魔しても
感じてしまう。 敗戦後何もなかった時に始まった『ものづくり信仰』。
『良いモノを作ると売れる。』考え方は、この国を劇的に変化させてきたことは、
否めない。
しかし、80年代90年代にはソフトが不可欠となったときに日本は躓いた。
アメリカで、Sonyストアを覗いたのだが、60インチのブラビア液晶テレビが、999ドル
(76,000円)で販売されていた。 これは一例だが、その他の商品でも多々目につく
事ある。 いわゆる、『技術で勝って、事業で負ける』の一端を見たのです。
先日、久々に四国のクライアントに大阪でお会いする機会を得た。
とても元気な方なのだが、第一声が『とても厳しい。』と。
このクライアントの取り扱い商品はとてもすばらしく、何処に出しても遜色無いものだが
関西の流通に乗せようとしたら、既存流通の既得権益と正面衝突することになった。
このご時世『インターネット通販(直販)』もあるのだが、クライアント曰く、
『インターネット通販(直販)を止めようと思っているのですわ。』との事。
理由はこうである。ネットで直販するときは、流通業者のマージンも表示価格に上乗せ
しておかないと、既存流通ともめる火種になる。しかしそれを含めるとネット販売を
している魅力が全く色褪せてしまう。ハムレット化しているのである。
冒頭でも話していた『コップの中の暴風雨』とはこう言ったことで、いくら良いモノと
作っても、複雑化しすぎた経済流通では簡単には立ち上げることができない状態になっている。
私も、最近ヒシヒシと感じることですが、どうもインターネットが『情報社会主義』に
なっているように感じます。 『1円でも安く』が進み、『価値経済』より『価格経済』に
なってしまったため、製品が生まれるストーリープロセスよりも全て価格だけの超デフレに
突っ込んで抜けれなくなっているように思います。
そこに中小企業が同じ経済のテーブルにのってチャンバラしようとしているのでこれもまた
大変な事になっているのが現状です。 『新規顧客』という名の椅子を使っての椅子取りゲームをしていますが、残念なのはその椅子がとても早い勢いで無くなっている事です。
『0を1にする』ということが我が社のスタイルだが、『強み』×『社会的意義』=『何か社会の役に立つ』を考えて結構時間が経っていますが、7月1日より東海岸NJ州にも新たな拠点を設けました。
最近そのNJ州プリンストンの商工会議所で、ベンチャー企業や、既存企業の転売依頼、日本への新規参入希望企業との出会いがたくさんありました。
あくまでも現地の中小企業です。
笠原的にはこれを日本で広めるとさっきの公式に当てはまるかも?と検討している今日この頃です。
ビジネスは『つぶやく』所ではなく『ささやく』所にあるだろうと、つくづく思っています。


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